「朽ちる為の音学」
金額25万円 設置料金込み 関東であれば配達無料 それ以外の地域は高速代金 ガソリン代等の実費が必要になります。


腐り始めるその端緒にあるべき音楽が鳴り響くと
小さな這いつくばった虫が
指の間に踞っている
私はなにも見ていないし
そこに居る誰もが頬に穴を穿っている
ズボンの間から
ハミダシタ
腸が
滴り落ちて
地面を汚す
それは沢山の虫のように
私の膝の辺りで
ざわざわと
音を立てるのだ
そう深くない水の中で
緑色の藻が
髪のように絡まると
いつのまにか
千切れていた指が
根元から腐っていた事に
ようやく気づくのだ
だから
そうだな
音楽を
耳から溢れていく音が
世界をつつむ様子を
それは本当に狭い死んだ動物の革の中だが
それでも音楽を聴いていたいと望むのだ

文章は説明です。

作品は朽ちて行く事を目的に作られています。
今回は展示期間中の朽ちて行く様子が作品としての目的となります
その状態の中で朽ちて行く時にでるだろうという音がとても気にな
るのです。
濡れて腐食が始まり微生物が侵蝕し始めるときにどんな音を立てるのか?
乾いて濡れた革がピンと張りあちこちの疲弊したところにどのくら
いの負担をかけそれがどんな音をだすものか
人間の聴力ではない微生物の聴力がそれは振動を感じるだけかもし
れないが音に還元した時にどう聞こえるものなのか?
そういったことばかりがどうにも気になって仕方が無いのです。
これは 朽ちる 音の為の作品なのです


マンタム mantam
日本一クレイジーな骨董屋「アウトローブラザーズ」の首領であり
動物の剥製や死骸様々な事物の残骸から死と時間をモチーフにオブジェやアクセサリーを作り出す。
作品にはそれぞれに作られる理由がありそれは物語として展開されている骨董屋のしての本である「がらくたからたから」と作家としての作品本である「鳥の王」を晶文社より出版
初のブックフェアを三省堂本店で開催している
二階健監督によるL'Arc-en-CielのHYDEを中心にハロウィンの期間限定で結成される日本のバンドHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA のPVに特殊美術として参加 多くの作品を提供。
ヤン・シュヴァンクマイエルとの親交があり「鳥の王」にはシュヴァンクマイエルからのメッセージが記載されている。

アートコンプレックスセンターで開催された ヤン・シュヴァンクマイエル マックス・エルンスト 上原木呂 の「魔術師★錬金術師」では美術監督を担当
2010年パラボリカ・ビスでの個展以来 数多くのグループ展 個展を開催
自身も チェコ大使館で開催された「ヤン・シュバンクマイエル氏への逆襲展」パラボリカ・ビスでの「諸星大二郎トリビュ–ト展」「加虐的乙女の被虐的日常」展 夜想・人形展2012[レクイエム/ルネサンス]等を企画開催 現在はまぼろし博覧会 村崎百郎記念館(仮名)の総合プロデューサーとして夏に開催予定のUMA展の準備等精力的に活動している。