主催 Bunkamuraギャラリー

月光社 〜土人形の世界〜
 企画協力:Gallery Zaroff

月光社。
その美しくも不思議な名を持つ人形作家つじとしゆきは、当初絵画制作を始めるも
平面作品に限界を覚えて人形作家に転向します。若くしてその類まれな作品群で
早々に頭角を現した月光社は、将来を嘱望されたアーティストとしてコマーシャル
な成功も遂げ、企画のオルガナイザーから後進育成まで、 創作人形界で活躍し続け
ています。
また2004年には東京都現代美術館にて開催された世界初とも言える企画展
「球体関節人形展」に出展、さらには同年公開された押井守監督作品「イノセンス」
では人形監修を務めるなど、多方面から 高い支持を得ると共に、その地位を確立
させました。

商業的な制作と並行し、独自の世界観を突き詰めた作品制作にも力を入れ、精力的に
発表の場を持ち続ける月光社。湿気を帯びた土から丁寧に形づくられる その少女の
人形たちは、素朴なリアリティを持ちながらも遠い憧憬の世界へと浸っているかの
様です。
そしてそれは単に人型の造形作品としてではなく、社会的なメッセージや物語性の
ある情景を垣間見ることが出来、月光社の創り出す世界が開拓されているのです。

Bunkamura にて初個展となる今展では、人物像(少女像)をメインに、縄文土器や
弥生土器、さらには古代中国の兵馬俑を思わせる様なインスタレーション作品を
はじめ、手のひらサイズの小品から大作まで、一堂に展覧販売します。
月光社という時空を超えた時代から出土したかの様な、叙情溢れる作品の数々を
ご覧ください。
月光社

【会場】Bunkamura Box Gallery

会場の様子は ▶︎こちら