ミメーシス

人間は、数千年にわたり絵を描き、彫刻を作り続けてきました。
芸術とは現実世界を写し取る技術、或は目に見えない神や物語を
視覚化するイルージョンとして発達し継承されてきたものです。

アリストテレスは「芸術とは模倣(ミメーシス【mimēsis[ギリシア]】 )である」といいました。
芸術を志す者にとって自然を模倣する「デッサン」や過去の偉大な作品を「模写」をすることは
先達の叡智を授かるための王道の訓練方法でありますが一般的に「模倣芸術」という言葉には悪いイメージがあります。
芸術に限らずあらゆる文化、創造は模倣することから始まり変化、発展させることの積み重ねであると考えます。
本展は「模倣する」ことの意義を再検証しそこから生み出される
「創造的模倣作品」を制作する場となることを望んでいます。
ミメーシス宣言
江津匡士(第一回「ミメーシス〜美術史名作集〜」参加)

参加作家
青野明彦
大森伸樹
雲母りほ
月光社
菅野まり子
三塩佳晴
三嶋哲也