月光社
個展
「女神の構造」
序文
いやしくも、女をいったん怒らせたなら、それが間違いにせよもっともなことにせよ、泣き落としで女の哀れみ心を動かせると思うのは笑止千万。
女はこの世に生まれ落ちたとき、魂とともに持ってきたのだ、傲慢と策略と、赦しをすっかり忘れた心を。
欺瞞と残酷がともにいて、女を手助けするのだ、彼女があらゆる企てについて望みを成し遂げるように。
そして、もしも辛辣で意地悪い怒りが彼女を動かすか、嫉妬心を備えるようにと作用するなら、女の力はこの世の力を超えるのだ。
マキャベリ作 戯曲「クリツィア」より